https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

トヨタの自工程完結でいつも妥協のない仕事ができる トヨタの自工程完結のメリット7〜8|トヨタの自工程完結 ウェブ版|ダイヤモンド・オンライン

「自工程完結」の考え方で仕事を進めることは、つまるところ、自分の仕事のやり方や、組織の仕事のやり方をゼロベースで見直すことです。お客さまのためという前提で「目的・ゴール」を設定し直し、「最終的なアウトプットイメージ」をしっかりと持ち、「プロセス/手順」を洗い出し、正しい意思決定をするために「判断基準」や「必要なもの」を定めていく。


 この一連のポイントを通してやると、気づくことがたくさんあります。一つは、今までの仕事には理不尽なことがたくさんあった、ということです。「どうしてこれがこうなのか」ということをあらためて追求してみると、実は何のやるべき理由もなかった、というケースも少なくありません。


 ただ昔から続いていたから、という理由だけで、やらなければいけないとされていた大変な仕事もあったりしました。「自工程完結」では、理不尽なところがすべて見えてくるのです。

 新しい考え方による仕事の進め方で、最も大きなわかりやすい効果は、これだと思います。失敗が減る。ミスが減る。作り直しや、やり直しが減る。「自工程完結」の考え方によって、コミュニケーション・ミスが大きく減るからです。そして、正しい情報や「判断基準」のもとで意思決定ができ、仕事を進められるからです。


 さらに、私が強い関心を持ったのは、失敗が減ったことで、仕事に向かう姿勢が大きく前向きになったことです。


 みんな、悪いものを作ったり、評価されないものを出そうとは思っていないのです。ところが、結果的にそういうものができたり、評価されなかったりして、嫌な思いをしていた。


 こうしたネガティブなことが減っていくと、ポジティブなほうに意識と力が向かうようになるのです。

「自工程完結」の考え方で仕事をすることは、つまり、一〇〇パーセントの仕事をするにはどうすればいいか、を考えることです。だから、一〇〇パーセントを目指そうという空気が広がっていく。


 そして一〇〇パーセントへの道が見つかると、やはり楽しくなる。結果が出るからです。そして一〇〇パーセントをますます追いかけたくなる。あらゆるところで、一〇〇パーセントを目指そうとなっていきました。


 これはオフィスでも同じです。成功体験を持つと、それを広げたくなる。結果として、妥協しない仕事が追求されるようになっていったのです。