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現役世代が取り組んでおくべき、「お金」と「キャリアアップ」の話対談 第1回|定年までにやるべき「お金」のこと|ダイヤモンド・オンライン

朝倉 かつて私自身がファイナンスの知識がなくて、そのことに危機感を覚えた経験がベースになっています。実は私はもともと文学部出身で、学生時代は教師になろうと思っていたんですね。それが、銀行員だった父親から金融業界の醍醐味を聞かされて「試しに銀行も受けてみようか」という気になって……。


深田 当時の銀行は経営コンサルティング的な役割も担っていましたから、やりがいは大きかったはずですよね。


朝倉 そうなんです。「日本経済を支えるような仕事がしたい」と思うようになって、都市銀行の一角だった北海道拓殖銀行に入ったわけです。


 ところが入行した年の8月に三井銀行太陽神戸銀行の合併があり、その大きなうねりの中で「このままここにいていいのか」と考えるようになって、拓銀を辞めて当時世界最大の証券会社といわれたメリルリンチの門を叩きました。


 そこで4年働きましたが、周囲はMBAホルダーばかりという世界でしたから、今度は「彼らが身に付けているようなファイナンスの知識を得なければ、いずれキャリアが頭打ちになりかねない」と感じるようになったんです。それで、自費でアメリカのイリノイ州立大学にMBA留学しました。

深田 アメリカでファイナンスを学んで、次の転職先としてソフトバンクを選ばれたんですよね。


朝倉 当時はまだあまり知られていない会社で、周囲から「それは銀行なのか」と聞かれたこともありました。しかし、ファイナンス的な視点で企業を見る力がつくと、知名度や企業規模ではなく「将来の企業価値」こそ重要であることがわかります。ですから、ファイナンスを学んだからこそインターネットビジネスの将来性を感じてソフトバンクを選んだと言えるのかもしれません。