中国の朱光耀財政次官は2日、米連邦準備理事会(FRB)の政策決定は中国と世界経済に多大な影響を及ぼすとの見解を示した。記者ブリーフィングで述べた。
同次官は、FRBは政策金利の決定について中国や金融市場とのコミュニケーションを改善すべきだと発言。「最終的にどのような金融政策とするかはFRB次第だが、FRBが中国や国際金融市場との政策上のコミュニケーションを強化すれば歓迎する」と述べた。
また、米利上げが6月になるか7月になるかに市場の注目が集まっていると述べた。
両国は今月6━7日に米中戦略・経済対話を開催する。
同次官は、中国の政策が海外に及ぼす「波及効果」が強まっており、中国も外の世界とのコミュニケーションを改善する必要があると指摘。世界経済が大幅な下振れ圧力に直面しているとの見方も示した。