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年に1度、開かれる米中戦略経済対話は、6日から2日間の日程で北京で始まりました。開会の式典には習近平国家主席も出席し、南シナ海の問題などを念頭に「重要なのは、意見の違いによって対抗的な態度をとってはならないということだ。一時的に解決が不可能な、意見の違いはあっても、建設的な態度でコントロールしなければならない」と述べ、個別の問題が米中関係全体を悪化させることはあってはならないという考えを強調しました。


これに対し、アメリカのケリー国務長官は、「アメリカが唯一、訴えているのは、一方的な行動ではなく法の原則、外交、交渉によって解決するべきだということだ」と述べ、南シナ海の問題を国際法に基づいて解決するよう迫りました。


また、アメリカのルー財務長官は中国の鉄鋼などの過剰生産の問題について、「過剰な生産能力は世界中の市場にゆがみを生じさせ、損害を与える。過剰生産の影響を受けている鉄鋼やアルミニウムなどの分野で、確実に生産を減らすための政策を実行することが、国際市場の機能の維持と安定のために不可欠だ」と述べて、中国政府に対して速やかな改革の実行を強く求めました。


初日の式典では、地球温暖化対策や北朝鮮の核開発問題への対応などで米中が互いに協力の成果を強調する一方で、アメリカ側が南シナ海や過剰生産の問題などについて中国側に解決を迫る形となりました。

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