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オバマ大統領は、おととし11月、議会の承認を必要としない大統領権限を使って、不法移民に一定の条件の下で3年間、滞在を認める方針を発表しましたが、共和党州知事らが「議会を通っておらず憲法違反だ」などとして裁判所に訴えを起こしていました。
訴えを審理していた連邦最高裁判所は23日、8人の判事の意見が4対4と同数で割れたと発表しました。その結果、これまでに高等裁判所が出していた実施を差し止める仮処分の決定が維持されることになり、制度改革は事実上、頓挫しました。
連邦最高裁の判事の定員は9人ですが、1人欠員が出ていて、記者会見したオバマ大統領は「最高裁が判断できなかったのは、私が後任に指名した判事の人事案を共和党が審議しなかったせいだ」と批判しました。
アメリカのメディアは「オバマ大統領の野心的な移民制度改革にとって大きな打撃となった」と伝えていて、11月の大統領選挙に向けて移民制度を巡る議論に影響を与えることも予想されます。