トヨタ自動車が24日開示した2016年3月期の有価証券報告書によると、豊田章男社長の役員報酬は前期比100万円減の3億5100万円だった。トヨタ初の外国人副社長のディディエ・ルロワ副社長は6億9600万円で、豊田社長の2倍近い水準となった。
ルロワ氏は、フランス自動車大手ルノーの出身。1998年にトヨタに入社し、2015年6月に副社長に就任した。北米や日本などの先進国事業を統括している。
ルロワ氏の役員報酬は、1億円以上の報酬の開示が義務付けられた10年3月期以降で、トヨタとして過去最高額となった。トヨタは「競争力のある水準にした」と説明している。