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中国 「台湾との連絡メカニズム停止」と発表 | NHKニュース

中国政府は、先月まで続いた台湾の馬英九政権とは「中国大陸と台湾はともに1つの中国に属する」という考え方を共有し、閣僚級会談の定例化やホットラインの設置といった中台の当局どうしの連絡メカニズムを構築していました。しかし、中国政府で台湾問題を担当する国務院台湾事務弁公室の安峰山報道官は25日、「先月20日以降、台湾側が1つの中国の原則を確認していないため、連絡メカニズムは停止している」というコメントを発表しました。
台湾事務弁公室は、これまで、蔡英文総統が先月20日の就任演説で「1つの中国」を「明確に認めなかった」と指摘し、連絡メカニズムを中断する可能性を示唆していましたが、実際に停止したと表明したのは初めてです。
台湾当局カンボジアで詐欺事件に関わったとして摘発された台湾籍の25人が中国に移送されたことについて24日、中国側に抗議しましたが、安報道官のコメントは抗議を受けるルートがそもそもなくなったという立場を示したもので、蔡総統の姿勢に対する報復的な措置と言え、今後、中台関係がさらに冷え込んでいく可能性が指摘されています。

中国政府が中台の当局どうしの連絡メカニズムを停止したと発表したことについて台湾当局で対中国政策を担当する大陸委員会は、25日夜、コメントを出しました。
この中で中国が、1992年に中国、台湾双方の窓口機関どうしが「1つの中国」という考え方で合意したと主張していることについて、「1992年に双方が若干の共通認識に達したという歴史的事実を尊重する」として、蔡英文総統が、先月の就任演説で示した立場を繰り返しました。
そのうえで、「台湾海峡両岸の平和で安定的な発展を維持することは、共同の責任だ。われわれは、引き続き意思疎通の門を開いて現在のメカニズムの維持に全力を尽くすとともに、お互いの住民の権益や福祉を保障するために力を尽くすことを呼びかける」と強調し、中台間の対話を維持する重要性を訴えました。