https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

代表監督では味わえなかった企業リーダーとしての苦悩―岡田武史×藤沢久美 対談(1)|最高のリーダーは何もしない:内向型人間が最強のチームをつくる!|ダイヤモンド・オンライン

【岡田】監督のときには分からなかったこともある。現場にいるときは、「面白いサッカーをして勝てば文句ないだろう」と思っていた。それくらいの想いは必要で、サポーターやスポンサーのことばかり考えて、思い切ったことができない監督では困る。でも、経営者になって本当の意味でわかってきたのは、「サッカー」はピッチで成り立つけれど、「フットボール」はサポーターやスポンサーなしでは成り立たない、ということ。だから、いろんな人に感謝の気持ちが前よりずっと湧いてきましたね。


【藤沢】感謝の気持ちが湧いてきたというのは、興味深いです。


【岡田】バックオフィスやコーチたちと付き合うスタンスも変わってきたよ。原点として、「こいつらを幸せにしてやらなきゃ」ということを強く考えるようになったよね。
監督時代は、試合に勝つことがみなを幸せにすることだった。ところが、勝つことやビジネスが成功することは、必ずしもスタッフの幸せとイコールではないんだよな。


藤沢さんほどたくさんではないけれど、俺もすごい経営者の方とお会いする機会があって…。でも彼らを見ていると、会社が儲かって成長していても、従業員が幸せではない、ということは多々あるんだなってわかるんですよ。
会社の主語って何?会社が儲かって従業員を食べさせていれば成功なの?違うよね。従業員が生き生きしていて、かつ、会社が成長する…。そうでなければだめだよね、と。


従業員がストレスで病気になったりしながら、会社を成功させても意味がないよ。「従業員が幸せになること=成功」であり、試合に勝ったり、会社に利益が出たりしても、みんなが幸せでなくちゃ仕方ない。勝てばいい、じゃなくて、幸せになることが大事なんだって、発想が逆になったかな。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160615#1465987265