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オーストリアではことし5月、大統領選挙の決選投票が行われ、リベラル政党「緑の党」出身のファン・デア・ベレン氏が、極右政党「自由党」のホーファー氏を3万票余りの僅差で破ったのに対し、自由党は先月、憲法裁判所に対して、郵便で投じられた票の開票作業などで数多くの不正があり、選挙は無効だとして異議を申し立てていました。
これを受けて審理を進めていた憲法裁判所は1日、郵便投票のおよそ7万8000票について、決められた時間より前に開票作業が始められるなど、手続きに沿った開票が行われていなかったとして、申し立てを認め、決選投票のやり直しを命じました。
地元メディアによりますと、国全体で選挙がやり直しになるのは初めてだということで、新しい大統領は当初予定されていた今月8日に就任できず、議会の議長が代行する異例の事態となります。
やり直しの選挙は、秋ごろに行われるとの見方が出ており、ホーファー氏が勝利すれば、EU=ヨーロッパ連合の中で初めて極右政党出身の国家元首が誕生することになります。
ホーファー氏は、EU離脱の賛否を問う国民投票を行う可能性も示唆しており、やり直しの選挙はヨーロッパ各国からも注目されそうです。