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箇条書きを見れば、その人の「思考の深さ」がわかる|超・箇条書き|ダイヤモンド・オンライン

 箇条書きは武器にもなるが、同時に怖いものでもある。なぜなら、箇条書きを見れば、その人の「思考の深さ」がわかってしまうからだ。

Aさん
・商品の差別化が必要である
・販売をしっかりと加速することが必要である

Bさん
・広告などのブランドメッセージを変更することが必要である
・店舗だけの販売はなく、新たにネットでの販売のチャネルもつくることが必要である

「隠れ重言」とは、文のなかでは重複はないが、そのコンテキストを踏まえると、当たり前のことで冗長なものを指す。


 たとえば、サッカーの日本代表戦のアナウンサーが「日本はゴールがほしいですね」と言ったとする。表向きは重言になっていない。


 しかし、サッカーをしていれば一般にゴールを目指すのは大前提だ。当たり前だ。なので「隠れ重言」である。野球で「そろそろ得点が欲しいイニングです」というも、得点が欲しくないと思って打者を送り出す監督もファンもいないので、隠れ重言だ。


「隠れ重言」の恐ろしいのは、当たり前のことなので誰も否定のしようがないことだ。誰からも否定されないため、考えるのが浅い人は、それを結論として思考を停止することができる。

 先ほどのAさんの箇条書きは「隠れ重言」だらけだ。ビジネスにおいて「商品の差別化が必要である」ことは当たり前だ。誰も否定しない。それを結論とするのは思考停止している証拠だ。


 差別化の是非ではなく、どうやったら差別化できるかを思考する必要がある。Bさんはその差別化が必要であることは当たり前として触れず、その差別化の方法として、ブランドメッセージの変更を案として伝えている。それが正しいかは別として、考えていることは上司に伝わるだろう。


 同じようにAさんの「販売をしっかりと加速する」というのも、ビジネスであればそれができるならそうしたい当たり前のことだ。どうやったら加速できるかが思考するところなのだ。


 Bさんは新たにネット販売を始めるという案を伝えている。これも、正しいかは別として、Bさんが考えようとしている姿勢は上司に伝わるだろう。

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