長野市の善光寺を共同管理する天台宗の「大勧進」の住職を務める小松玄澄貫主(82)を巡っては、60代の女性職員にセクハラ行為などをしたうえ、この職員を含む2人の女性職員を不当に配置転換したほか、差別的な発言をしたなどとして、傘下の天台宗の寺の住職で作る団体と信徒で作る団体が、住職の辞任を求めています。
これについて、小松貫主は12日、長野市で記者会見し、「女性職員とは面識もなく、全然話したこともない。全くの事実無根で、身の潔白を証明したい」と述べました。
そのうえで「辞任要求に法的な効力はない。これらの団体には辞任を求める役割や権限はない」として、住職を辞任しない考えを示しました。
一方、この問題について、天台宗の寺院の運営を指導する天台宗務庁の松岡順海人権啓発課長は「発言について事実確認をし、必要に応じて対処したい」と話しています。