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マッキンゼーなどのトップコンサルタントが使う相手の答えを引き出せる5つの質問法 【仕事ができる人の原則44】踏み込んだ質問で相手の答えを引き出す|47原則|ダイヤモンド・オンライン

コンサルタントとは、いわばクライアント企業の相談相手です。


 優秀なコンサルタントは、駆け出しの頃から、質問形式でクライアントを成功へ導いていく方法を身につけていきます。一方で、無能なコンサルタントほど、自分が答えを教えなければならない、すぐさま教える立場に回らなければならないと考えます。


 しかし大抵の場合、クライアント企業のトップや幹部層はすでに多くの答えを持っているものです。教えるよりも、むしろこれらの答えを引き出し、彼ら自身に発見させるプロセスが重要なのです。

 相手が決断に至る、もっと賢明な別の質問方法があります。あなたが質問したい行動(この例でいえば「価格決定」)がすでに完了していると仮定するのです。そのうえで、次に何が起こるのかを質問します。


「値上げしたいのは分かりました。そのアクションが行われたと仮定すると…」で始めてください。
「競合他社はどう反応しますか」
「会社の長期的な収益率はどう変化しますか」
「他の製品ラインへのマイナスインパクト(カニバリズム)は?」
「それでも値上げしたほうがいいですか?」


 すると、会話は自然と興味深い展開になり、結果がどうなるか相手に掘り下げて考えてもらうことができます。しかも、前もってあれこれ分析したり調査する手間が省けます。こうした質問をする際は、「こうしたら、どうなるだろう?」と、最初から物事の先を読むことを心がけます。先を読んで一歩踏み込んだ質問をする場合もこれと似ています。

1.「もし〜だったら」と理想の状態を想定した質問
:ある条件や状況が整えば、展望が変わる場合に尋ねる
【事例】
・今の世の中をxとして、もしあなたがxをyに変えられるとしたらどうしますか?
・もしあと10億円あったら、別の行動をとりますか? それは、どんな行動でしょう?


 できれば、この質問に続けて、「では、それを実現するために、現在何ができるでしょう?」と重ねて質問するといいでしょう。


2.「〜だと納得するためには何が必要ですか?」と尋ねる質問
:仮説や思い込みを検証する
【事例】
・御社の売り上げが倍増すると納得していただくには何が必要ですか?
・御社の下位2割に当たる社員が生産性を向上できると納得していただくには何が必要ですか?


3.「他の人の立場に立たせる」質問
:現在の仮定や論理に存在する潜在的な欠陥を特定する
【事例】
・競合他社が御社の立場だったら、何をするでしょう?
・あなたの後継者が今すぐCEOの役割を引き継ぐとしたら、何をするでしょう?


4.「他の選択肢や代替案」を尋ねる質問
:現在提案されている選択肢以外の道がないかを検討し、代替案を提示する
【事例】
・目的達成のための3つの方法を伺いましたが、それ以外の方法で目指す成果をもたらすことはできますか?
・他にもっと良い手はありませんか?


 これは「A、B、またはC」という選択式ではなく、自由回答式の質問なので、相手の考えを発展させることができます。


5.「現実的で実行可能な次のステップ」を尋ねる質問
:目標達成に向けた具体的なステップを導き、潜在的な障害やリスクを見極める
【事例】
・新規に100名を採用し、同時に現社員の1割を解雇するうえで、障害は何ですか?
・次に起こることは何でしょう? 今後の担当者は誰が適任ですか?

 ただし、頭の中にこういった質問のパターンを用意していれば、示唆に富んだ質問ができるというわけでもありません。核心に迫る有意義な質問をするためのカギは次の3つにあります。第1に、業界や業務機能における経験を積むこと、第2に、クライアントや、クライアントの置かれた状況、あるいは人物そのものに対する感度を高め相手の立場で考えること、第3に、次々と物事を掘り下げていくように努めること。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160709#1468061087