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びわ湖のハスの群生地 ことしはほとんど育たず | NHKニュース

びわ湖の南部にある草津市の烏丸半島周辺は、例年6月下旬ごろからおよそ13ヘクタールに及ぶエリアにハスが育つ全国有数の群生地として知られています。
通常はこの時期になると大きなハスの葉が湖面を覆って花が咲き、夏の観光の呼び物になっています。しかし、ことしはほとんど育っておらず、湖面が見える状態になっています。
このため、群生地に隣接する草津市の植物園と市内にある県立琵琶湖博物館が、今月初めから湖の中の状態などを調べていますが、今のところ異変の原因は分かっていません。
水草の専門家で、県立琵琶湖博物館の芦谷美奈子主任学芸員は、「外来のカメや渡り鳥が新芽を食べてしまう食害と、水中のミネラル不足などが同時に発生した可能性が考えられる。原因が分かれば対策を取ることができるので、調査を進めたい」と話していました。

びわ湖のハスの異変で地元の草津市の観光に大きな影響が出ています。
草津市では、民間の業者が16年前から群生地の周辺を船で巡るツアー「ハスクルージング」を行っています。ここ数年利用客が増え、去年はおよそ1300人がクルージングを楽しんだということで、ことしは船の数を2台から4台に増やす予定でした。しかし、今回のハスの異変のため船を増やす計画を中止するとともに、今月上旬からは新たな予約の受け付けを取りやめました。現在は、すでに予約があった観光客に限って、事情を説明したうえでツアーを実施しています。
クルージングを運営する会社の畑源代表は、「去年、来てくれて、ことしも予約をしてくれたお客さんに状況を説明するとびっくりされます」と話していました。
また、ハスの群生を夏の観光の呼び物にしようと旅行代理店に働きかけるなどしてきた草津市の観光物産協会の天野志保さんは、「困惑しています。毎年この時期はハスの開花状況の問い合わせが多くなりますが、状況を説明するととても残念がられます」と話していました。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160703#1467542913