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「小野田氏ら元日本兵により30人が殺され、100人が傷つけられた」
「何らかの手を打たなければ、フィリピン側の世論も納得しない」

戦争の終結を知らない残留日本兵らが、地元の住民に深刻な被害を与えていたことが公文書で初めて確認されたのです。

当時、フィリピンとの交渉に関わり、のちに外務事務次官を務めた竹内行夫さんは両国の将来を見据えたという日本の見舞い金の提案に、フィリピン側も理解を示したといいます。そのうえで「いろんな被害というか損害を島民の方に与えていたという事実が判明しましたので、小野田少尉の救出に多大の協力をしてくれたフィリピンに対しては感謝をしたいという日本側の誠意としてやった」と述べました。

「フィリピン政府は、被害者や遺族に対し現金で分配し、または、福祉に貢献するプロジェクトに支出することになるだろう」

資金を管理・運営するのは比日友好協会と記されていました。

当時から協会の中心として活動し、現在は顧問を務めるベンジャミン・サンビクトーレスさんは資金は、小野田さんの帰国後に交付され、協会は日本語学校の運営や、日本への留学生の支援に充ててきたといいます。資金の使いみちについてフィリピン政府から明確な指示はなかったと言います。
「マルコス大統領は協会に金を与えれば、日本とフィリピンの関係が発展し、長年続くだろうと考えたのでしょう」と話していました。

7人の子どもがいたクリスティーナさん。夫の死後、事務員をしながら、子どもたちを育てました。日本政府から支払われた3億円の存在は聞いたこともなく、「1人で子どもたちを養って、学校に通わせました。どんなに大変でも、じっと耐えるしかなかった。今も生活は大変です」と話していました。


ルバング島の元町長も私たちの取材に対し、3億円が住民や島のために使われた事実はないと答えました。