タイトルを保持する羽生三冠に若手の永瀬六段が挑む将棋の第87期棋聖戦の五番勝負は、ここまで2勝2敗で、勝負は最終の第5局にもつれ込みました。
新潟市で行われた対局では、後手の羽生さんが終始積極的に攻める展開となり、午後6時37分、永瀬さんが投了して112手までで羽生さんが勝ちました。
羽生さんはタイトル防衛を果たして棋聖戦9連覇で、自身が持つ七大タイトルの通算獲得数の記録を95期に更新しました。
一方、七大タイトル初挑戦となった永瀬さんは、第1局と第3局に勝ってタイトル獲得に王手をかけましたが及びませんでした。
対局のあと羽生さんは五番勝負を振り返って、「9連覇の実感はあまり湧かないですが、勝ててよかったと思います。初戦から苦しい将棋が多く、うまくいかなかったところは今後の課題にしたいと思います」と話していました。