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ハーバード・ビジネス・スクールの徹底した「ケース原理主義」の実態とは? 山崎繭加|ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか|ダイヤモンド・オンライン

 HBSの授業の特徴は「ケース・メソッド」と言われる教授法にある。


 すべての授業は「ケース」と呼ばれる、ある組織の具体的な課題について記述した10数ページの教材をもとに行われる。学生は事前にケースを読み込んだうえで授業に臨み、教授はファシリテーターとして「あなたがこの組織のこの立場にいたらどう考えるか」を徹底的に学生に考えさせる形で、議論をリードしていく。そこには教授による一方的な講義も教科書も、一切ない。


 ケース・メソッドの核は、異なる見解・価値観を持った人たち同士が議論をすることで、互いに学び合い、かつ自分の考えが相対的にどこにあるのかを知る、ということだ。そのためにも、多様なバックグラウンド・経験を持つ学生が集まっていることがケース・メソッドによる教育効果を最大化するための前提条件である。だからこそHBSはMBA前のキャリア、出身国、性別などがなるべく多様になるように努力している。

 HBSの卒業生いわく、あまりにも多くのケースを読むため個別のケースの内容はほとんど忘れてしまうが、まるで筋力がトレーニングを通じて徐々に鍛えられていくかのように、不確実な状況の中での意思決定の力がついていく感覚がある―――そしてそれは卒業後も長く自分の力として残るそうだ。500本のケースノックを経てどんな状況でも何となくどうしたらいいかがわかるようになったため「ドラえもんのポケットを持てたみたい」と表現した卒業生もいた。