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 多くの市場関係者はこのような閑散相場を、各国中央銀行が問題を抱えた市場に資金を大量に投入していることで生じた現象の一つと受け止めている。取引せずにじっくり腰を据え配当金を受け取りながら、政策当局はいつも味方だと確信していられるときに、心配する必要などあるわけがない。だが、市場に懸念が無いこと自体が心配の種になる場合は多い。

 足元の市場は夏の休暇シーズンだからという理由だけで済ませられる程度の静けさではない。市場がこれほど静かなことはめったになく、S&P500種指数の実現ボラティリティーが現在の水準を下回ったのはここ半世紀でわずか10回程度だ。1928年まで記録をさかのぼると、今のような低いボラティリティーが頻繁に見られたのは、1951年にFRBが債券利回りの上限を撤廃したときから71年のニクソン大統領による金とドルの交換停止までの期間だけだ。

 従って、危険なのは、市場に対する安心感よりもむしろ中銀への安心感だ。市場が惨事に見舞われるたびに当局は介入するというのが過去7年間で得た教訓だが、中銀を頼りたくなる投資家は、それでも過去に惨事は起こり、助けが到来する前に市場が暴落したことに注目すべきだ。保険を買うなら安いときが狙い目だが、米株式市場にとっては今がそのチャンスだ。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160816#1471344123(ソロス氏、S&P500種の下落に「倍賭け」)