アメリカの複数のメディアは、議会上院の共和党トップ、マコネル院内総務が25日、地元ケンタッキー州で農業団体との会合に出席し、「現在のTPPには、深刻な問題がある。ことしは承認されない」と述べたと伝えました。
TPPをめぐってはライアン下院議長も、現状では承認できない考えを今月上旬に明らかにしていて、オバマ大統領が目指す来年1月までのみずからの任期中の議会承認は厳しい情勢です。
一方、マコネル院内総務は、次の政権がTPPの内容を修正すれば議会で承認する可能性があると示唆したということですが、11月に投票が行われる大統領選挙で民主党のクリントン候補と共和党のトランプ候補はいずれもTPPに反対する立場を鮮明にしていて、次の政権がTPPを推進するかどうかは極めて不透明です。
TPPには、日本を含む12か国が参加していますが、最も経済規模の大きいアメリカの議会が承認しなければ発効しないことから、各国はアメリカ国内の動向に注目しています。
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