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一流の経営者と一人前の経営者の違いとは|小宮一慶の週末経営塾|ダイヤモンド・オンライン

「散歩のついでに富士山に登った人はいない」

競争の激しい大企業の新入社員からスタートして、社長のポジションを得た人は一流の経営者のように思えるでしょうが、必ずしもそうではありません。逆に中小企業の経営者でも一流の人はたくさんいます。


東芝三菱自動車の例を見れば分かるように、巡り合わせによって一人前ですらない人がトップになることも大企業でもあります。


 大企業は「大きな弾み車」のようなものなので、ダメな人がトップに立っても何とかしばらくは回り続けることができるのですが、それが何代も続くと大企業といえども倒れてしまいます。それが中小企業であれば一代でつぶれるでしょう。

 会社は趣味のサークルではないのですから、和気あいあいの仲良し倶楽部になってはだめ。「和気あいあいの社風」と聞くととても良い会社のように思えますが、和気あいあいでは速度の遅い人に他の社員が歩調を合わせなければなりません。だからそれでは、十分なパフォーマンスが出ないのです。


 そこで一流の経営者は、社員の皆がチームワークを保ちながらも社員同士が切磋琢磨(社員がなれる最高の自分になりたいと願って必死に努力)して成長していく会社を目指します。 


 逆に、最悪の会社は、社員同士が足の引っ張り合いをする会社。一流の経営者のもとでは、働く人が、仕事を通じてなれる最高の自分を目指し、お客さまに良い商品やサービスを提供する社風ができていきます。そこには大企業や中小企業の違いはありません。


 一方、必死に努力していた社員が病気やケガをして働けなくなることもあります。その時はできる限りの面倒を見ること。経営者は不断の努力をしてくれる社員にはそれに報いて100%面倒を見る覚悟が必要です。


 そのためには、高収益の会社を作っておく必要があります。そのためにも、お客さまに良い商品やサービスを提供し、働く人が切磋琢磨し、なれる最高の自分を目指している会社作りが必要なのです。


 ところが現実はどうでしょう。現状に甘んじている人、要領を覚えて手を抜く人を大目に見て、病気やケガで働けなくなった人を退職に追い込むケースも少なくないのではないでしょうか。


 それでは社員は安心して働けませんし、心底から頑張れません。経営者が正しい考え方をもって、お客さま志向で、働く人が働き甲斐を感じられる高収益の会社作りをしなければなりません。

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