パレスチナ暫定自治区のベツレヘムにある「聖誕教会」はイエス・キリストが生まれた場所に建つとされる教会で、ユネスコの世界遺産にも登録されていますが、老朽化がすすんだため、3年前から大規模な改修工事が進められています。
この工事の過程で、修復技師が過去の記録に基づいて調査を行ったところ、壁のしっくいに覆われていた、天使を描いたモザイク画の存在が数百年ぶりに確認され、修復作業を経て26日、NHKに特別に公開されました。
高さ2.4メートルのモザイク画は、12世紀に描かれたもので、ガラスや石のタイルなどが使われ、金色の背景に、肌色やピンク色などを使って天使の肌の赤みを繊細に描いています。
パレスチナ暫定自治政府の改修プロジェクトの責任者ジアド・バンダク氏は「モザイク画の発見はパレスチナの誇りであり今後、200年、300年と見られるよう保全していきたい」と話していました。