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大巡礼は、イスラム教徒が一生に一度は行うべきとされる重要な行事ですが、去年は聖地メッカの郊外で世界各地から集まった巡礼者が折り重なるように倒れる事故が起き、サウジアラビア政府の発表では769人が死亡しました。


この中には460人余りのイラン人が含まれていましたが、ことしの大巡礼が今月10日から始まるのを前にイランの最高指導者ハメネイ師は5日、声明を発表し、「サウジアラビアは謝罪せず、国際的な調査委員会の立ち上げを拒否した」などと主張し、サウジアラビア政府の対応を激しく非難しました。そして、「イスラム世界は、聖地の管理や大巡礼の問題について、考え直さなければならない」と述べ、サウジアラビア政府は「聖地の守護者」にふさわしくないという考えを示しました。


イランは、ことし1月にサウジアラビアとの国交が断絶したあと、サウジアラビアによる妨害を理由に、大巡礼へのイラン人の参加を中止すると決めていて、両国の対立はイスラム教徒が連帯や信仰を確認する大巡礼にも影を落としています。