ASEAN=東南アジア諸国連合の一連の首脳会議が始まった、ラオスを訪れているオバマ大統領は6日午後、およそ1000人を前に演説しました。
この中で、オバマ大統領は「アメリカのアジアへの関与は、これまでになく深まった」と述べて、同盟国の日本や韓国、フィリピンに加えベトナムやミャンマーなどとも関係を強化し、外交や安全保障、経済のいずれの分野でもアメリカの関与を強めたと総括し、みずからのアジア重視政策の成果を強調しました。
そのうえで、海洋進出を強める中国を念頭に「大きな国が小さな国を押さえつけるべきではない」としたうえで、「アメリカは東シナ海や南シナ海で国際法が許す場所であれば、どこででも飛行し、航行し、作戦を行う。そして、同様の行動をする、すべての国々の権利を支援する」と述べて、航行の自由作戦を継続する姿勢を示し、中国を強くけん制しました。
また、オバマ大統領は任期中に議会の承認が得られるか、不透明になっているTPP=環太平洋パートナーシップ協定については、「TPPはアメリカだけでなく、この地域にとって重要なものだ。TPPが前進しなければ、経済的な影響にとどまらず、アジアにおけるアメリカのリーダーシップを疑われる事態となる」と述べ、反対論が強まっているアメリカ議会を説得し、承認を目指す考えを改めて示しました。
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160906#1473158817
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