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アメリカのオバマ大統領は、みずからが掲げる「核兵器なき世界」の理念を追求するため、来年1月に任期が終わるのを前に、核政策の見直しを進めており、その一環として核兵器を先に使用しない「先制不使用」を宣言することを検討しているとされています。
これについて、アメリカの有力紙、ニューヨーク・タイムズは6日付の紙面で、複数の政府高官の話として、オバマ大統領は核兵器の「先制不使用」を宣言することについては断念したもようだと伝えました。その背景として、この夏に開かれた会議で、オバマ大統領の安全保障担当のアドバイザーらが「先制不使用」を宣言すれば、日本や韓国などの同盟国を動揺させることになると指摘したことを挙げています。
また、カーター国防長官やケリー国務長官も、ロシアや中国の動きを念頭に、今は適切な時期ではないとして懸念を示し、最終的にオバマ大統領はこうした意見を聞き入れたとしています。
一方、オバマ政権は今月下旬の国連総会を前に、国連安全保障理事会のメンバー国に対し、爆発を伴う核実験の自制を各国に求める決議案の草案を提示するなど、核軍縮の機運を高めるさらなる方策について、引き続き検討を重ねており、今後の議論の行方が注目されます。