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中国 小売業の売上増 好調な自動車売れ行きが下支え | NHKニュース

中国の国家統計局によりますと、先月の小売業の売上高は前の年の同じ月と比べて１０．６％の増加となり、伸び率が前の月より０．４ポイント拡大しました。これは、減税をはじめとする販売刺激策を受けた自動車の売れ行きが好調なことや、大都市を中心に不動産の取り引きが活発になり住宅関連の製品の販売が伸びたことなどによるものです。

一方、先月の中国の工業生産は前の年の同じ月と比べて６．３％の増加となり、自動車の生産拡大のほか、政府のインフラ投資の強化で鉄道や航空関連が堅調だったことなどから、伸び率は前の月から０．３ポイント拡大しました。

記者会見した国家統計局の盛来運報道官は「小型車の優遇策があと数か月で期限を迎え、需要の先食いが起きている」と述べ、自動車減税が年末で終了するのを見込んだ駆け込み需要が内需を下支えしたとの認識を示しました。

ただ、今回の統計では、企業の設備投資などの民間投資が低調なほか、個人消費のうち家電製品や衣料品の販売が伸び悩んでいて、政府の下支え策に頼る経済運営が続いているという見方も根強く、中国経済の先行きは依然不透明です。

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