旧ソビエトの11か国で作るCIS=独立国家共同体の首脳会議が、16日、キルギスの首都ビシケクで開かれ、来年の議長国をロシアが務めることが議題の1つとして取り上げられました。
これについて、ウクライナを代表して出席したキルギス駐在の大使は「国際法に反してクリミア半島を併合し、ウクライナ東部での戦闘を促したロシアが議長国になるのは受け入れられない」と述べて、強く反対しました。
これに対して、ロシアのプーチン大統領は「ウクライナで起きたクーデターの結果であり、クリミア半島に住む人たちの意志を受けてロシアに統合された」と反論しました。そのうえで、「ウクライナは、CISの憲章を批准しておらず、みずからの提案を持ち込むことはできない」と述べて、ロシアの議長国就任に反対するウクライナの主張を拒否し、両国の対立の深さを改めて示しました。
ロシアは18日の下院議会の選挙をクリミア半島でも行う予定ですが、これに反発するウクライナは、国内にあるロシアの大使館や総領事館での在外投票を禁止する構えを見せています。
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