映画『ニュースの真相』を観て : 山口真由オフィシャルブログ
この二つの説明は、どちらも納得できるストーリーである。事実はひとつなんてことは決してない。すべての事実は、要するに、解釈の問題なのである。ニュースというのは、この世に無限にある出来事の中から、いくつかの事実を選び出し、それを並べて、ストーリーを提示することによって作られる。すべてのニュースには、作り手の「視点」が入る。そして、それは同時に「バイアス」にもなってしまう。
私が、この映画を見て思ったのは、そういう作り手のバイアスは避けることはできないということ。公平中立な報道なんていうのは、本当は不可能なことなのである。だからこそ、ニュースの作り手が視聴者に誠実であろうとすれば、できることは自らのバイアスを開示すること、それしかない。アメリカのジャーナリズムは、これが比較的しっかりしている。そして、『ニュースの真相』の場合もそうであった。
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http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160916#1474022399