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シリア政府が空爆再開 停戦崩壊の懸念 | NHKニュース

内戦が続くシリアのアサド政権と反政府勢力は今月12日から停戦に入り、現地時間19日の夕方で仲介役のアメリカとロシアが停戦を継続できるか見極めるとしていた1週間がたちました。
シリアの政府軍は19日の声明で、「停戦は流血を止めるための絶好の機会だったが、反政府勢力側が台なしにした」として、反政府勢力側が停戦違反を繰り返したため停戦を終えたと発表しました。


また、中東や欧米のメディアは、北部アレッポなどの反政府勢力の地域で政府軍による空爆や砲撃が再開されたと伝えました。
アレッポ市内にいる反政府活動家はNHKに対し、「ヘリコプターが上空を飛んでいるのがはっきり見え音も聞こえる。攻撃は非常に激しく、ほとんどの住民が防空ごうに避難している」と話しました。


アサド政権と反政府勢力側の対立が深刻化することは避けられず、過激派組織IS=イスラミックステートなどに対するアメリカとロシアの合同軍事作戦も視野に入れた停戦の崩壊を懸念する声が高まっています。

シリアのアサド政権が停戦を終えたと発表したことについて、反政府勢力側のヒジャーブ元首相は19日、国連総会に合わせて訪れているニューヨークでNHKなどの取材に応じ、「今回もこれまでも、シリア政府が停戦を尊重したことはない」と述べ、政権側の対応を非難しました。
そのうえで、「政権側は権力の座に居座る唯一の方法は軍事作戦だと考え、危機が始まって以来、この方針に固執している」と述べ、停戦が崩壊した場合、その責任は政権側にあると強調しました。

シリアのアサド政権が空爆を再開するのに先だって、ロシア軍参謀本部のルツコイ作戦総局長がモスクワで記者会見し、「停戦の発効以降も戦闘が続き、政府軍の兵士153人と住民63人が死亡した」と述べ、反政府勢力側が停戦を守らなかったと強調しました。
そのうえで、ロシア軍とシリアの政府軍は、反政府勢力への空爆を控えるなど停戦合意を順守してきたと主張する一方で、アメリカ側は反政府勢力に何の影響力も及ぼしておらず、こちらが一方的に停戦を守るのでは意味がない」として、アメリカの対応を批判しました。


このほかロシア軍は19日、シリア北部のアレッポにあるアサド政権側の施設に設置していた、停戦を監視するカメラが砲撃を受けたためビデオによる監視を中止したとしています。

アメリ国務省のカービー報道官は19日、シリア情勢について声明を発表し、アサド政権と反政府勢力の間の停戦を継続させたいという立場を示しました。そのうえで、「停戦の合意はアメリカとロシアの間で調整されたものなので、ロシア側は立場を明らかにすべきだ」と述べ、ロシアが停戦の継続を望むのかどうか見極めたいという考えを示しました。


そのうえでカービー報道官は、停戦と合わせて行われることになっているシリア国内への支援物資の搬入が滞っていることに懸念を示し、「アメリカは停戦を続けながら、支援物資を搬入する準備も進めている」と述べ、シリアの人道危機を解消するためにも停戦を継続することが重要だという考えを強調しました。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160919#1474281279

Syrian Rebels Unite With al-Nusra Front, Prepare for Offensive - Russian MoD

停戦のシリアで政府軍が攻撃再開 維持難しい情勢に | NHKニュース

シリアではアサド政権と反政府勢力が今月12日に停戦に入りましたが、政府軍は19日に「反政府勢力側が停戦違反を繰り返したため停戦は終了した」と発表し、攻撃を再開しました。
このうち北部のアレッポ県では、戦闘地域で孤立した住民たちのため、7万8000人分の食料や医薬品などを運んでいた国連や支援団体のトラック18台が攻撃を受けました。
シリア人権監視団などによりますと、この攻撃で支援団体の責任者を含む、少なくとも12人が死亡したということで、国連は事実関係の確認を進めるとしたうえで、「すべての当事者に対して、市民や人道支援に当たる人たちの保護を求める」としています。
攻撃についてアメリカ政府は、シリアの政府軍かロシア軍による空爆だとの見方を示し、国務省のカービー報道官は声明で、「目に余る停戦違反で、今後のロシアとの協力を見直す」と強く非難しました。
仲介役のアメリカとロシアは停戦発効から1週間で継続できるかどうか見極めるとしていて、ケリー国務長官とラブロフ外相が近く対応を協議する方針ですが、双方の対立は一段と深まっていて、停戦を維持していくのは難しい情勢となっています。