ロシア 大統領側近の下院議長が対外諜報庁長官に | NHKニュース
ロシアのプーチン大統領は22日、モスクワで側近のナルイシキン下院議長と面会し、対外諜報庁の長官に起用することを明らかにしました。
プーチン大統領は「ロシアに対する脅威を除去することが重要だ」と述べ、ウクライナやシリアをめぐって欧米との対立が続くなか、側近の起用で対外情報の収集を強化する狙いもあるものとみられます。
ナルイシキン氏は、副首相や大統領府長官を歴任し、2011年12月から下院議長を務めてきました。
今回の人事は、今月18日の下院選挙で与党「統一ロシア」が7割以上の議席を獲得して圧勝したことを受けたもので、再来年3月の大統領選挙に向けたプーチン政権の態勢づくりの一環とみられています。
ナルイシキン氏は、ロシアの文化や芸術を日本に紹介するために毎年行われている催しの組織委員長でもあり、引き続き日本との交流の窓口を担当するのかどうかにも関心が集まりそうです。