イオンが発表したことし3月から8月までのグループ全体の中間決算は、売り上げにあたる営業収益が4兆1118億円余りと、去年の同じ時期と比べて0.9%増えて、中間決算としては過去最高となりました。
しかし、衣類や食品、それに日用品などを扱う総合スーパー事業が183億円余りの営業赤字になったほか、各地で進めた店舗の改装費用などがかさんだため、最終的な損益は53億円の赤字となりました。
イオンのグループ全体の中間決算が赤字となるのは、平成22年2月期以来、7年ぶりです。
総合スーパー事業が低迷しているのは、衣類の販売不振が続いていることに加えて、台風や豪雨などこの夏の天候不順で来店客が伸び悩んだためです。
流通各社が展開する総合スーパー事業は、専門店やネット通販に顧客を奪われて、業績の低迷が続き、事業の立て直しが課題になっています。