日本将棋連盟は、三浦九段がことしの夏以降の対局で席を離れることが多いとして、11日聞き取り調査を行いました。
この中で三浦九段は、「疑念を持たれた状況では対局できない」として、挑戦者として出場が決まっていたあさってからの「竜王戦」に出場しないことを申し出たということです。
しかし、連盟が求めた休場届の提出が期日までになかったことから、連盟は「竜王戦を円滑に進めるため」として年内の公式戦の出場停止処分を決め、竜王戦には挑戦者決定戦で敗退していた丸山忠久九段が繰り上げで出場することになりました。
連盟によりますと、出場停止処分が理由で七大タイトルの挑戦者が変更になるのは初めてではないかということです。
連盟では、将棋ソフトやスマートフォンの普及を受けて、不正行為を防止するため対局中は電子機器を預けるなどの新たな規則を設けることにしています。
今回の聞き取りで、三浦九段は「別の部屋で体を休めていた」などと話し、不正に当たる行為はないと否定しているということです。
三浦九段は、今回の聞き取りで「別の部屋で体を休めていた」などと話したということで、NHKの取材に対し「全くのぬれぎぬで不正行為は行っていません」とコメントしています。