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タイ プミポン国王が死去 | NHKニュース

タイの王室庁は日本時間の13日午後9時前、声明を出し、プミポン国王が13日死去したと発表しました。


プミポン国王は、1946年に18歳で即位して以来、国家元首として70年にわたって国を治め、世界で最も在位の長い国王として知られてきました。


プミポン国王はタイの各地で貧困撲滅のための事業を王室主導で立ち上げるなどし、国民の絶大な尊敬を集めてきたほか、日本の皇室とも親しい関係にあり2006年に行われた即位60周年を祝う式典には、天皇皇后両陛下が出席し、親交を深められました。


タイでは、たびたび軍事クーデターが起きるなど政治の混乱が繰り返されてきましたが、過去にはプミポン国王がみずから対立する政治勢力の間に入って仲裁を行ったこともあり、政治の安定に決定的な役割を果たしてきました。タイではおととしのクーデター以降、軍主導の暫定政権が続いていて、民政への復帰が課題となっています。政治の安定の要となってきた国王が死去したことは、今後のタイの政治にも何らかの影響を与えるものと見られます。


また、タイは日本人に人気の旅行先であるほか、およそ4500社の日系企業が進出するなど日本との経済的な結びつきが極めて強い国で、経済にも影響が及ぶという指摘も出ています。後継の国王はまだ指名されていませんが、長男のワチラロンコン皇太子が有力視されています。

皇室とタイ王室 古くから親密な関係 | NHKニュース

国家元首として70年にわたって国を治め、世界で最も在位の長い国王として知られてきたタイのプミポン国王が亡くなりました。皇室とタイの王室は、天皇皇后両陛下とプミポン国王夫妻の交流を中心に古くから親密な関係を築いてきました。


昭和39年、天皇陛下は、昭和天皇の名代として皇后さまとともに初めてタイを公式訪問されました。両陛下と国王は、当時いずれも30代で、国王は、車を運転して両陛下を山岳地帯まで案内したり、移動中の飛行機の中で愛用のクラリネットの演奏を披露したりするなど、心を尽くしてもてなしました。


この翌年、タイの厳しい食糧事情を聞かされていた天皇陛下が、「ティラピア」という淡水魚を国王に寄贈し、これがきっかけとなってティラピアはタイの食卓に欠かせない魚となりました。親交はその後も続き、平成3年には、天皇陛下の即位後初めてとなる外国訪問で、両陛下でタイなど3か国を訪れたほか、平成18年には、プミポン国王の即位60周年を祝う式典に両陛下で出席されています。


また、皇族方もタイとの親交が深く、平成24年には、皇太子さまが親善訪問されたほか、秋篠宮さまも国際親善や研究の一環でこれまでに16回、タイを訪問されています。

タイ新国王にワチラロンコン皇太子 即位は後日 | NHKニュース

タイのプラユット暫定首相は、13日夜、記者団に対して、プミポン国王の死去が発表されたあと、国王の長男のワチラロンコン皇太子と会談したことを明らかにしました。このなかでプラユット暫定首相は、皇太子に新たな国王への即位を要請し、皇太子もそれを受け入れる意向を示したということです。ただ、皇太子が「国民と悲しみをともにし、決意を固める時間が欲しい」と求めたため、法的な手続きは後日、適切な時期に行われることになったというこです。このため、13日夜、緊急に招集された議会では、プミポン国王を追悼する9分間の黙とうがささげられただけで、新国王の承認の手続きは見送られました。


一方、プラユット暫定首相は、13日夜、テレビを通じて国民に向けて演説し、今後30日間は祝い事などを控えるよう呼びかけました。しかし、経済活動についてはふだんどおり続けるよう求め、プミポン国王の死去を受けて、経済活動を自粛する動きが過度に広がり、経済に大きな影響が出る事態を避けたいという姿勢を示しました。

両陛下 タイ国王死去に異例の形で弔意 | NHKニュース

両陛下は13日夜、国賓として来日中のベルギーの国王夫妻にお別れのあいさつを済ませ、お住まいの御所に戻ったところで、プミポン国王の死去の知らせを聞き、半世紀以上にわたる国王との長い親交から、お気持ちとして、13日の夜から3日間の喪に服されているということです。


14日は、弔意を伝えるため、午後1時40分すぎ、宮内庁の河相侍従長を東京・品川区にあるタイ大使館に遣わされ、タイの駐日大使が玄関で出迎えました。河相侍従長は、館内に設けられた記帳台の前に進み、プミポン国王の遺影の前で深く一礼したあと、いすに座って記帳しました。そのあと、再び遺影に一礼した河相侍従長は、玄関で大使と言葉を交わし、大使館を後にしました。


両陛下が、このような形で弔意を表されるのは異例のことで、皇室とタイ王室の関係の深さを物語っています。