■

ＩＳの拠点 イラク第２の都市モスル奪還へ緊迫増す | NHKニュース

イラク北部のモスルは、おととし６月に過激派組織ＩＳが電撃的に制圧して以降、イラク最大の拠点となってきましたが、イラク政府は近く、アメリカ主導の有志連合と協力して奪還作戦に踏み切る方針です。
作戦には、クルド人の部隊なども参加する予定で、北部のクルド人自治区の幹線道路では、１５日、クルド人部隊の戦車や装甲車を載せたトレーラーの車列やイラク軍の兵士を乗せた軍用車両がモスル方面へ進んでいく様子をＮＨＫの取材班が確認し、現地は緊迫の度合いを増しています。
ＮＨＫの取材に応じたイラク軍のハーディ・アベド大尉は「われわれはモスルのために戦う。われわれの唯一の目的は、イラクをＩＳから解放することだ」と話していました。
また、クルド自治政府のバルザニ議長は１５日、声明を出し「作戦の準備はすべて完了した」としたうえで、クルド人部隊とイラク軍が役割を分担して、協力していく考えを強調しました。
一方、こうした動きに対しＩＳは１５日、首都バグダッドで少なくとも３４人が死亡する自爆テロを引き起こしており、軍事面での劣勢が続くなか、各地で爆弾テロなどを多用する懸念も出ています。