日本人はwhenやifを使いすぎ!「3語」でシンプルに伝えよう|会話もメールも英語は3語で伝わります|ダイヤモンド・オンライン
「質問があったら、聞いてください」
If you have questions, (サブの部分)
you can ask now.(メインの部分)
この文では、you have(サブの部分)、you ask(メインの部分)の「2セット」の主語と動詞が登場しています。日本語の頭で考えた文をそのまま英語にすると、このような構造になってしまうことが多くあります。
しかし、この構造は組み立てるのが難しく、仮に正しく組み立てたとしても、メインの主語と動詞に到達するまでに時間がかかります。
「メインの部分(=言いたいこと)」を前に出してみましょう。
If you have questions, (サブの部分)
you can ask now.(メインの部分)
↓
You can ask now if you have questions.
文のメインの主語と動詞が前に出ました。しかしこの文では、大切な情報であるquestions が英文の最後にきています。これを前のほうに移動して、「3語の英語」へと整えましょう。
You can ask questions now.
これで完成です。この文がなぜ「質問があったら」の意味になるのかについては、英語の「冠詞the」の存在が深く関係しています。
冠詞the は、「すでにそこにあるもの」「コミュニケーションの双方にとってわかっているもの」を指します。したがって、冠詞theを使わずにquestions を表していることにより、「そこにないもの」、つまり「もしあったとしたら」というようなif のニュアンスが出てきます。
なお、もしもif のニュアンスをもっと出したい、というのであれば、後ろにif 節をつけ加えておいても別にかまいません。次のように表現できます。
You can ask questions now if you have any.
「主語と動詞を2セット使う複文」⇒「シンプルな単文」への変更のパターンはもう1つあります。こちらも日本語にはない発想です。
「〜するとき、〜する」というパターンの文を、「〜が〜を起こす」というように組み立て直すパターンです。つまり、「動作」を主語に使います。
「あなたがテレビを見ていると、私はイライラするの」
When you watch TV, I get irritated.
↓
Your watching TV irritates me.
「ドアハンドルに触れると、ドアロックが解除されます」
When you touch the door handle, the door will be unlocked.
↓
Touching the door handle will unlock the door.
ここで活用した「主語」は、動作を表す動詞(watch、touch)にing をつけて、動詞(〜する)を名詞(〜すること)として働かせた、いわゆる「動名詞」というものです。最初の文では、Your watching TV = 「あなたがテレビを見ること」が「私をイライラさせる」というように、SVOを並べています。
次の文は、Touching the door handle = 「ドアハンドルにタッチすること」が「ドアロックを解除する」というように、SVOの形で表しています。
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20161021#1477046046
京都大学の英語の入試問題を見たら、もし会社の新人が書いてきたレポートなら、「ここ読みにくくて、何言ってるかわかんないから、書き直せ!このボンクラ!」と怒鳴られる部分にだけ下線が引いてあって、訳せ、と書いてあった。
— Kazuki Fujisawa (@kazu_fujisawa) 2016年10月24日