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「捜査に重大な違法」 高裁もロシア男性の再審認める | NHKニュース

ロシア人の男性は、１９年前の平成９年に船員として北海道の小樽港を訪れた際、拳銃を所持していたとして懲役２年の刑が確定し服役しましたが、「違法なおとり捜査で有罪にされた」として再審を求めていました。
ことし３月、札幌地方裁判所は「捜査には重大な違法があり、無罪を言い渡すべきだ」として再審を認める決定をしましたが、検察側がこれを不服とし、札幌高等裁判所に決定の取り消しを求めて即時抗告していました。

これについて、札幌高等裁判所の高橋徹裁判長は「１審判決の証拠は違法な捜査で作られたもので、裁判の公正さが保てない」として地裁の判断に続いて改めて再審を認める決定をしました。

この決定について、ロシア人の男性の弁護団は「決定は正当と評価できるが、内容については弁護団の主張と異なる部分もあり、今後精査したうえで対応したい」というコメントを出しました。
札幌高等検察庁の中村周司次席検事は「決定内容を検討し、適切に対処したい」というコメントを出しました。