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自衛隊監視訴訟で原告の敗訴が確定 最高裁 | NHKニュース

この裁判は、自衛隊イラク派遣に反対する活動に参加した人たちが、自衛隊情報保全隊が参加者を監視して個人情報を収集する違法な行為を行っていたとして、国に賠償などを求めたものです。


1審の仙台地方裁判所は、原告のうち5人について、「所属政党など思想信条に直結する個人情報を収集し、人格権を侵害した」として、合わせて30万円の賠償を命じました。


2審の仙台高等裁判所も、5人のうち1人については「本人が公にしていない本名や職業を探索してプライバシーを侵害した」として、国に10万円の賠償を命じましたが、残りの4人については、地方議員として活動していたことから、「第三者に知られることを前提としていた」として訴えを退けました。


賠償が認められた1人については国が上告しなかったため判決が確定しましたが、残りの原告のうち70人余りは上告していました。


これについて最高裁判所第2小法廷の鬼丸かおる裁判長は、28日までに上告を退ける決定を出し、70人余りの原告の敗訴が確定しました。