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スペインで首相選出 暫定政権解消も難しい政権運営に | NHKニュース

スペインでは、議会選挙が、去年１２月に続きことし６月にも行われましたが、２回とも過半数を大きく割り込んだ与党・国民党が連立交渉に失敗し、国民党のラホイ党首が、１０か月にわたって暫定首相を務める異例の事態が続いてきました。

スペインの議会では、今月末に再度、議会が解散される期限が迫る中、２９日に改めてラホイ氏の信任投票が行われ、これまで反対票を投じてきた最大野党の議員の多くが、政治の空白の長期化は避けるべきだとして棄権したため、ラホイ氏が賛成多数で首相に選出されました。

これを受けて、暫定政権は解消されましたが、ＥＵ＝ヨーロッパ連合が求める財政赤字の削減に向けた緊縮策に野党が批判を強めているほか、カタルーニャ州が独立の是非を問う住民投票を改めて実施する方針を示していることなど課題は山積していて、少数与党を背景にしたラホイ首相は、今後も難しい政権運営を迫られることになります。