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トルコ クルド系政党の党首ら拘束 緊張高まる | NHKニュース

トルコ政府は、４日、首都アンカラなど各地で、クルド系政党ＨＤＰ＝人民民主党の２人の党首のデミルタシュ氏とユクセクダー氏をはじめ合わせて１１人の議員を拘束したと発表しました。政府は拘束の理由を明らかにしていませんが、先月３０日にはクルド系の住民が多く暮らす南東部のディヤルバクルの市長をテロ組織を支援した疑いで拘束しており、今回もこうした取締まりの一環と見られています。

この数時間後には、ディヤルバクルの警察署の近くにとめてあった車が爆発して、８人が死亡、およそ１００人がけがをし、地元のメディアは、ＨＤＰへの締めつけに対するクルド系武装組織による報復と見られると伝えています。ＨＤＰは武装組織とは距離を置いているとしていますが、政党の支持者の一部は武装闘争も支持しているとされています。

トルコ政府はことし７月のクーデター未遂のあと、事件を企てたと見ているギュレン教団に加え、クルド系の勢力に対する取締まりも強化してきましたが、政党の有力者の拘束にも踏み切ったことで強い反発を招くのは避けられず、緊張がさらに高まっています。