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トルコ大統領「独裁者と呼ばれても構わない」 | NHKニュース

トルコ政府は、有力な野党のクルド系政党の党首や政府に批判的な新聞の編集長らを相次いで拘束するなど強権的な姿勢を一段と強めており、６日も最大都市イスタンブールなどで政府に対する抗議デモが行われました。

欧米諸国からも民主主義に反するなどとして非難の声が上がっていることに対し、エルドアン大統領は６日、イスタンブールで行った演説で「独裁者と呼ばれても構わない。聞き流すだけだ」と強く反発し、あくまで法にのっとったものだと反論しました。トルコ政府は拘束した議員らの政党が、同じクルド系の国内の武装組織や隣国シリアのクルド人勢力とつながっていると見ています。

演説でエルドアン大統領は、クルド系武装組織には、シリアのクルド人勢力に欧米諸国が提供した武器がわたっているとして、トルコを不安定にする要因を作り出しているのは欧米諸国だと不信感をあらわにしました。過激派組織ＩＳ＝イスラミックステートの壊滅に向けて、欧米諸国はクルド系の一部を重要なパートナーと位置づけており、これをけん制するトルコと、欧米との亀裂はさらに深まりそうです。