モルドバで親ロ大統領が当選 親欧米路線変化か | NHKニュース
ウクライナの隣国のモルドバで13日、大統領選挙の決選投票が行われ、開票率99%の時点で、ロシアとの関係強化を掲げる野党「社会党」のイーゴリ・ドドン党首が52%余りの票を獲得し、親欧米派の候補を破って当選しました。
旧ソビエトのモルドバでは、議会で多数派を占める親欧米政権のもとで、EU=ヨーロッパ連合に加盟する方針を進めてきましたが、去年、日本円にしておよそ1000億円が主要銀行から消える事件が発覚するなどして、政権の腐敗への批判が高まっていました。
勝利したドドン氏は、「私は反対派の声にも耳を傾け、国を安定化させる」と演説しましたが、EUとの間で結ばれた貿易自由化を含む連合協定の見直しやロシアとの協力路線を掲げているため、今後、親欧米路線が変わるか注目されています。
また、敗れた親欧米派の候補は選挙が適正に行われたか調査すべきだと訴えていて、モルドバでは混乱が起きることも予想されます。