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シリアで、劣勢に立たされた反政府勢力の主要なグループは、最大の拠点アレッポから撤退することで、アサド政権を支援するロシア政府と合意しましたが、実行に移される前に戦闘が再燃し、取り残された市民が巻き添えになることが懸念されています。


アサド政権は、ロシア軍の空爆支援を受けて、13日までに北部の主要な都市アレッポのほぼ全域を制圧しました。


こうした状況を受けて、アレッポを死守するとしてきた反政府勢力の主要なグループは、取り残された市民を避難させ、みずからも市外に撤退することで、政権を支援するロシア政府と合意しました。


しかし、いくつかの条件をめぐって調整がついていないもようで、市民の避難は予定の時間を過ぎても始まらず、14日、空爆や砲撃による戦闘が再燃しました。
政権側と反政府勢力は互いに相手側が先に攻撃してきたと非難しています。


戦闘地域に取り残されている市民は、NHKの取材に対し、「安全に避難することが保障されるなら、みんな、ここから脱出したいと願っている」と話しています。


反政府勢力とロシアの合意で、取り残されている市民が無事に避難できるという期待が生まれましたが、戦闘が再燃したことで、市民が巻き添えになることが懸念されています。

アレッポで戦闘が再燃し市民の避難が妨げられている事態を受けて、トルコのエルドアン大統領はロシアのプーチン大統領と14日、急きょ電話会談を行いました。


トルコのアナトリア通信によりますと、市民の避難と戦闘員の撤退に向けた合意を維持するため、各勢力への働きかけを続けることで一致したということです。


またエルドアン大統領は、市民を安全に避難させる経路が確保されれば、トルコには避難民の保護や人道支援にあたる用意があると伝えたということです。


トルコ政府は、アレッポ東部から避難する住民に対応するため、最大8万人を収容できる避難民キャンプを国境地帯に立ち上げる方針ですが、アレッポでは戦闘が再燃しており、調整は難航しています。

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