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フィリピンのドゥテルテ大統領は、今月行った演説の中で、「かつて市長を務めていたときに警察に手本を示すため犯罪者を殺害したことがある」などと述べ、1988年から3期にわたって南部ミンダナオ島の市長を務めていた当時、みずからの手で犯罪者を殺害したとして、波紋を広げていました。


これについて国連のゼイド・フセイン人権高等弁務官は20日、スイスのジュネーブで報道官を通じて声明を発表し、「フィリピンの司法が正常に機能しているのなら、殺人を認めた人物を捜査しないことは考えられない」として、フィリピンの司法当局に対し、ドゥテルテ大統領を殺人の疑いで捜査するよう求めました。


ドゥテルテ大統領は、ことし6月の就任後も違法な薬物の撲滅を掲げ強硬な取締りを進めていて、これまでに2000人余りが警察に殺害されていることから、人権を尊重すべきだという声が国内外で高まっています。


ゼイド高等弁務官は、大統領のこうした姿勢がかえって殺人などの犯罪を横行させていると指摘し、すべての人が法のもとで平等であることを示すためにも、司法当局が独立して大統領を捜査するべきだと強調しています。