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シリアのアサド政権と、反政府勢力は、それぞれを支援するロシアとトルコの仲介によって、先月30日から停戦に入りましたが、内戦の情報を集めているシリア人権監視団によりますと、一部の地域で小規模な戦闘が起きています。


これに関連して、反政府勢力の主なグループは2日夜、声明を出し、アサド政権側が、その後も首都ダマスカスの近郊などで、反政府勢力側の支配地域への攻撃を続けていると非難しました。そのうえで、停戦が維持された場合に、今月にもカザフスタンで開く方向で調整が進められていた和平協議に向けた交渉を停止すると発表しました。


これに対して、アサド政権はこれまでのところ、コメントしていません。


反政府勢力が態度を硬化させたことで、内戦の終結に道筋をつけることが期待されていた和平協議の開催が危ぶまれ、停戦の維持も予断を許さない状況となりました。今後、停戦の仲介をしたロシアとトルコが双方に影響力を行使して、和平協議に向けた交渉を再開できるかが焦点となります。

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