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これは、アメリカ・ニューヨークの国連本部で12日開かれた安全保障理事会のアフリカの平和と安全保障をテーマにした会合で、国連で人道問題を統括するオブライエン事務次長が報告したものです。


それによりますと、西アフリカのナイジェリアを拠点に活動するボコ・ハラムの台頭で、ナイジェリアのほか、周辺のニジェールやチャド、それに、カメルーンの合わせて4か国では、家を壊されるなど住民に大きな被害が出ているということです。


このため、食料や薬などの緊急援助を必要としている人が、この半年間で170万人増え1070万人に上っているとしています。


また、住まいを追われた避難民は、ナイジェリアを中心におよそ240万人いて、このうち150万人は子どもだということです。


これについて、オブライエン事務次長は「ナイジェリアとニジェールでは、避難民を受け入れる人たちも世界で最も貧しい暮らしをしているが、善意から住まいを提供している」と厳しい状況について紹介しました。


そのうえで、オブライエン事務次長は、4か国に対する緊急の援助に必要な資金は、ことし15億ドルが必要だとして、国際社会にさらなる支援を呼びかけました。