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出光興産と昭和シェル石油は国内市場が縮小する厳しい状況に対応するためおととし合併することで合意しましたが、出光の創業家の反対で、ことし4月としていた合併時期が延期されるなど協議が難航しています。


こうした中、両社はまずは事業面で相乗効果を生みだそうと業務提携に向けた本格的な協議に入ったことがわかりました。


具体的には、製造したガソリンや灯油などを融通し合ったり、石油製品を貯蔵するタンクなど、物流拠点を互いに使えるようにして運送コストを抑えたりすることなどを協議しています。
さらに、石油製品の生産計画や流通ルートの策定など幅広い分野で一体化を進め経営の効率化を図ることも検討します。


両社は、合併が難航するなか株式を持ち合う資本提携も検討しましたが、株式を取得するコストがかかることなどから結局、見送ることになり今後、業務提携の具体化を急ぐとともに合併の実現に向け出光の創業家に対する説得を続けることにしています。

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