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この愛好、支払う側にあるのではなく、受け取り側の事情である。いつも行く某店の支払い、カードはお断りとある。現金払いである。書いてあるわけでない。それを知らないと、びっくりしてしまうだろう。とくに接待に使う場合、10万円とか言われて、万札を10枚持っているかどうか。普通、(貧乏人の僕としても)万札を10枚以上持っていることなんて、ほとんどないだろう。


このような店は、飲み屋(高級飲み屋を含めて)に多い。実のところ、京都にも多い。何故か。売り上げた証拠が残りにくいからだと推察している。ある程度は売上を計上しないといけないものの、何割かを隠せば、そして仕入れを100%計上すれば、利益はゼロ近辺か少し赤字になる。と、税金を納めなくてすむ。


税務署といえども、日本の小さい店まで売上高を完全に把握するのは無理なように思う。帳簿を把握する難易度が高いからである。帳票が電子化していない(していたとしても即時に入手できない)こともある。


日本人の現金好きは、支払う個人が特段好きなのではなく、現金払いを強要されるか、強要されないとしても嫌な顔をされるから(個人経営の店ではそうだろう)、仕方なしに現金払いしている率が高いのではないだろうか。

そこで、脱税天国と称されているイタリアの状況を確認してみた。


そうすると、現金保有額のグラフにイタリアはなく、ユーロ圏しかない。このため、現金保有状況の詳細は不明である。


カードの保有枚数は2枚程度と少ない。そのカードの内訳だが、デビットカードが1枚程度ある。クレジットカードは0.5枚を割っている。実はヨーロッパの場合、ドイツやフランスもクレジットカードの保有が少ない。多分、ドイツは金銭感覚が堅実なのだろう(クレジットカードのような収入の先食いで消費をしない)。フランスとイタリアは脱税天国なのか、もしくは、それに近いいい加減さがあるのかもしれない。

日本は、ドイツみたいに金銭感覚が堅実ではないので、クレジットカードをやたら持っている。そうかといって、クレジットカードで支払える店が完備しているわけでもない。現金をある程度持っていないと、いつ支払えと言われるかもしれない不安がある。これが、日本の現金愛好度の特徴である。

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