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防衛省幹部によりますと、陸上自衛隊トップの岡部俊哉陸上幕僚長が、これについて報告を受けたのはことし1月中旬で、いったん公表することが内部で検討されたということです。


ところが1月下旬になって、陸海空の各自衛隊を運用する統合幕僚監部の「背広組」と言われる防衛官僚が、これまでの説明と矛盾するため「いまさら言えない」として、外部には公表しないという方針を伝えてきたことが、新たにわかりました。


その後、先月になって陸上自衛隊の上層部から担当部署に対し、日報の電子データを消去するよう指示が出されたということです。


岡部俊哉陸上幕僚長は16日の記者会見で事実関係について、「現段階ではコメントを差し控えたい」と述べたうえで、「事態を真摯(しんし)に受け止めている。陸上自衛隊として特別防衛監察に対し、全面的に協力していく」と話しました。


一方、河野克俊統合幕僚長は16日の会見で、統合幕僚監部の関与について「承知していない」と述べたうえで、「このような報道が出て、調べなければならない状態になったことについて、深刻に受け止めなければならない」と述べて、特別防衛監察に全面協力する考えを示しました。

防衛省幹部の1人はNHKの取材に対し、「日報の電子データは陸上自衛隊の司令部もダウンロードし保存していました。しかし、『いまさら出せない』となり、公表しないことになったという経緯があります。いま現在、司令部のデータは消去されたと聞いています」と証言しています。

南スーダンのPKO部隊の日報を陸上自衛隊が保管していた問題で、陸上自衛隊トップの岡部俊哉陸上幕僚長は16日の記者会見で、事実関係について、「現段階ではコメントを差し控えたい」としたうえで、「特別防衛監察に全面的に協力していく」という考えを示しました。


この中で岡部陸上幕僚長は、陸上自衛隊が日報のデータを保管していたことを把握していたか問われたのに対し、「現段階ではコメントを差し控えたい」と述べたうえで、防衛省がこの問題の調査のため「特別防衛監察」を行うことを踏まえて、「私自身も監察の対象になっていることを理解していただきたい」
と述べました。


そのうえで、「事態を真摯(しんし)に受け止めている。陸上自衛隊として特別防衛監察に対し、全面的に協力していく」と話しました。


また、自衛隊トップの河野克俊統合幕僚長は16日の記者会見で、「私自身は陸上自衛隊にあるとされている日報を確認したことはない」と述べたうえで、「このような報道が出て、調べなければならない状態になったことについて、深刻に受け止めなければならない。隠蔽というものは組織にとって致命的打撃になるというのが私の信念だ」と述べ、隠蔽がなかったかどうか、特別防衛監察に全面協力する考えを示しました。


また、統合幕僚監部の関与について問われたのに対しては、「承知していない」と話しました。

特別防衛監察は、防衛省自衛隊の幹部が関わる不祥事が起きたときなど、事実の解明に向けて、客観的な調査が必要だと防衛大臣が判断した場合に行われるもので、今回で5例目となります。


調査を行うのは、元検事がトップを務める防衛監察本部で、防衛省自衛隊内のすべての組織に対し、独立した立場から調査し、改善策を含め、防衛大臣に報告することになっています。


特別防衛監察はこれまでに4回行われ、去年は海上自衛隊のヘリコプターの選定をめぐり、当時の海上幕僚長が不適切な発言をした問題で実施されたほか、9年前には当時の事務次官が装備品の納入をめぐり、防衛商社から賄賂を受け取っていた問題で行われました。


今回の「日報」の問題について、防衛監察本部は実施に向け準備を始めたとしたうえで、「適切に調査をしていきたい」と話しています。

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