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ロシアによる北極圏のエネルギー開発は、ロシア最北部にあるヤマル半島で行われています。プーチン政権とも親密な関係にある大手民間ガス会社「ノバテク」が中心となって、日本円で総額3兆円を投じてLNG=液化天然ガスの生産工場の建設などが進められています。
ことし後半のLNGの初出荷を目指し、将来的には、日本のガスの年間輸入量の2割近い1650万トンを生産する計画です。


生産されたLNGを運ぶためにロシアが導入したのが、北極海の厚い氷を割る砕氷機能を備えた世界初の運搬船です。先月30日には運搬船の入港を記念する式典が開かれ、ビデオ電話で参加したプーチン大統領は「新しい運搬船の入港は北極圏開発にとって大きな出来事だ。ロシアが世界トップのLNG生産国になるのは疑いない」と述べ、プロジェクトの成功に自信を示しました。


ロシアとしてはアメリカがシェールガスの生産拡大を図るなか、北極圏で生産したLNGを「北極海航路」を使って日本などアジア各国にも輸出したいと考えています。


プロジェクトには、日本も深く関わっていて、去年12月の日ロ首脳会談に合わせて政府系金融機関国際協力銀行」が日本円でおよそ230億円の融資を行うことを決めています。天然ガスの輸入を中東に大きく依存している日本は調達先の多角化を図るうえでも、北極圏からのLNGの購入に関心を寄せています。
国際協力銀行の前田匡史副総裁は、「北極海からの航路ができれば、サハリンだけでなく、北極海からも日本への供給が可能になる。できるだけ安いエネルギーが供給できる態勢ができればいい」と話していました。

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