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イラク軍は国営テレビを通じて声明を出し、シリアとの国境に近いイラクの町カイムで先月31日、過激派組織ISの拠点を空爆したと発表しました。
この空爆でISの指導者バグダディ容疑者に次ぐナンバー2で軍事部門の責任者のイヤド・ジュマイリ幹部を殺害したとしています。
この幹部は旧フセイン政権の治安機関に所属していましたが、政権が崩壊して以降、過激派の活動に加わったとされています。


ISはこれまでのところ反応を出していませんが、殺害が事実であれば指揮命令系統への打撃となり、ISの一層の弱体化につながると見られています。


イラク軍はアメリカ主導の有志連合の支援を受けながらISが拠点にしてきたイラク第2の都市モスルの奪還作戦を進めていますが、2月から先月にかけて巻き添えになって死亡した市民は300人以上にのぼると国連が発表し、国内外から批判の声が高まっています。
それだけに今回の発表でイラク軍は対IS作戦の重要性を強調する狙いがあると見られています。