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ドイツ銀行が資本増強のために実施する80億ユーロ(約9430億円)相当の増資は、ほぼ100%に近い申し込みを確保できそうだ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。申し込みは6日に締め切られる。


  非公開情報であることを理由に関係者が匿名を条件に語ったところでは、投資家らはドイツ銀が発行する新株の95%余りの引き受けに既に応じている。関係者の1人によると、既存株主の約80%がドイツ銀の増資に応じることを決めた。同行の株価が募集価格を大きく上回る水準で取引されていることも、需要を引き付けた鍵という。


  2010年以降で4回目となる今回の増資は、ジョン・クライアン最高経営責任者(CEO)が3月に発表した新たな経営再建計画の柱となるものだ。ドイツ銀は当初売却を目指していたリテール部門ポストバンクについて再統合する方向に方針を転換した。関係者によれば、カタールの主要株主も保有比率の維持を目指す狙いから増資に応じる。関係者の1人によると、中国の海航集団(HNAグループ)は保有比率を4.76%に引き上げ、さらに増やす可能性がある。


  アラメア・アセット・マネジメントの運用担当者ウルフ・モリツン氏は、今回の増資をファンドのエクスポージャー拡大の機会として利用する意向。同氏は「クライアン氏は良い仕事をした。ユーロ圏の金利が上昇する場合は特にそうだが、ドイツ銀にとって利益になると考えている」と語った。


  ドイツ銀の広報担当クリスティア ン・シュトレッカート氏は、コメントを控えている。


原題:Deutsche Bank Said Near Full Takeup for $8.5 Billion Share Sale(抜粋)