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この季節になると、アナリストらは通常、楽観的過ぎた企業業績見通しの下方修正に忙しいものだが、今年は違う。
 

  インフレ高進や経済成長改善の兆候を受け、アナリストらは世界中の企業を対象に2017年業績見通しを引き上げている。ブルームバーグの集計データによれば、上方修正が下方修正を上回り、向こう数カ月の株価には幸先の良い話だ。


  年初の業績見通しコンセンサスが既に高過ぎたこともあり、現在の上方修正はことさら異例だと、JPモルガン・チェースの株式ストラテジスト、エマニュエル・コー、ミスラフ・マテイカ両氏は指摘する。両氏は10日付リポートに、1−3月利益は欧州企業で15%、米企業は9%、日本企業は16%それぞれ増えることが予想されていると記した。


  この期待の高さにもかかわらず、両氏は決算発表にプラスの驚きがある可能性を指摘する。企業の価格決定力や営業レバレッジ、商品価格、与信条件の全てが1−3月は企業を支える方向に働いたとし、「堅調だった昨年第4四半期よりも著しく良い決算発表になると思う」と記述した。


  バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチも世界的に業績上方修正サイクルが始まったとみている。上方修正が下方修正を件数で上回るのは6年ぶりで、こうした状況が過去に起きたときは平均して向こう1年の株高を意味したと、3月30日付リポートで指摘した。


原題:Weird Thing Happening to Global Profit Estimates: They’re Rising(抜粋)